リテールテックとNFC & Smart WORLDに行ってきた!!GoogleのGregor Hohpe氏講演の「NFC: From On-line to Off-line」 の要点メモ

街づくりルネサンス看板

※2012年3月8日13:35 Gregor Hohpe氏(@ghohpe)ご本人様より名前の綴りについて指摘が入りましたので訂正します。大変失礼しました。

こう見えて小売に関わる者の端くれ。どうも@masa6127です。

3月6日〜9日で東京ビックサイトにて開催されている「街づくり・流通ルネサンス」内の「リテールテック」と「NFC & Smart WORLD」に初日である3月6日行ってきました。

目的としては、うちの施設でも春から導入予定の「デジタルサイネージ」の情報収集と、今回が第1回である「NFC & Smart WORLD」。

「NFC & Smart WORLD」は完全に私の趣味w

その「NFC & Smart WORLD」の中で行われた「NFC: From On-line to Off-line ~NFCでオンラインからオフラインの世界へ」というGoogleのGregor Hohpe(グレゴー ホーペ)氏が講演するセミナーの予約がとれたので聴講してきました。

本日は講演の要点メモを書いていきたいと思います。

前置き

※私が聴講時にとったきったないメモをもとに、少しずつ思い出しながら書いているので内容について不確かな点があるかもしれませんがご容赦を。

また、展示会場内は写真撮影禁止となっていたのでスライドの画像とかもありません。

講演してくれた方はGoogleのソフトウェア エンジニア デベロッパー アドボケイトのGregor Hohpe(グレゴー ホーペ)氏。

参考リンク

米本社から来た“先輩”が語る「小さな会社の精神を守ろう」 | BPnetビズカレッジ | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

ちょっと古い記事。他にも検索するといろいろと出てきますので興味が有る方はどうぞ検索してみて。

そして、同時通訳としてYoshisato Yanagisawa(ヨシサト ヤナギサワ)氏が一緒に登壇。
Gregor Hohpe(グレゴー ホーペ)氏が英語でプレゼンして、Yoshisato Yanagisawa(ヨシサト ヤナギサワ)氏が同時通訳というスタイルで講演されました。

技術的な話もあるから普通の翻訳の方じゃだめなんでしょうね。それにしてもYoshisato Yanagisawa(ヨシサト ヤナギサワ)氏すげえ!

Yoshisato Yanagisawa(ヨシサト ヤナギサワ)氏についてはこの人かなーというのものは検索で見つけたのですが定かでないのでリンクは貼りません。悪しからず。

以下、要点メモを。というよりかは書き起こしみたいになったホントにメモなので短文の連続です。

「NFC: From On-line to Off-line」 の要点メモ

近年、現実世界でユーザーが何をしているのか?という情報の価値が高まっている。

ユーザーの行動の場としては「PC(家)」「モバイル(外)」「物理」

「PC(家)」「モバイル(外)」などのオンライン上の行動はわかっている。

ユーザーの行動を図で表すと

サーチ(検索)→コール(問い合わせ)→ストアインフォ(店の情報)→ディレクション(店の生き方)→エンターストア(来店)→セレクト(商品選択)→ペイ(支払い)

この行動の図は左から右に流れる「線」で考えるのではなく、「円」として考える。

しかし、今はこの「円」の中で「ペイ(支払い)→サーチ(検索)」の部分が欠けている。

この「ペイ(支払い)→サーチ(検索)」の部分の情報を知ることで、ユーザーに対する有益な情報提供が出来る。そしてこの有益な情報提供をもって「常連(顧客)」にリーチできるようになる。

この仕組を作るためには重要な要素が2つある。

①現実世界で何が起きているのかというシグナルを手に入れる。
②オンラインでのシグナルと現実世界でのシグナルを繋げる。

これらをもって、オンラインでの検索、オンラインでの動きというものをオフライン(現実世界)でのアクションをつなげることができる。

これが「Online to Offline」

現在シグナルを得るには2つの方法がある。

①現在のユーザーの行動に組み込む(上のサーチ(検索)→コール(問い合わせ)〜の図)
例 ユーザーがオンライン広告を見て、それについて電話をかけた場合などにそれトラック。

②お金を払ったとき
例 グーグルウォレットを使った時。実際の支払いのアクションをトラック。

しかし、これらの方法だけでなくユーザーの現在の行動の中に「新しいアクションを起こさせる」という方法もある。

①ユーザーがお店のレビューやクチコミを書きたいと思う
この時にNFCステーションにタッチすることで、お店のレビューが書けるようにする。

②ユーザーがどこに行ったかを知らせたいと思う
これは「チェックイン」として既に実現している。

③ユーザーがクーポンを使いたいと思う
NFCターミナルにタッチすることで、クーポンが使えるようにする。

我々(Google)がやりたいのは現実世界からWEBに向かう「リンク」を作るということ。

「NFCステーションにタッチするということ=WEBでのクリック」という意味を持たせるというのが我々(Google)のやりたいこと。

既にいくつかのNFCボタンを作っている。※この時スライドには色々な種類のNFCボタンが表示。

いくつかのGoogleのパイロットプロジェクトの紹介。

①リメンバー ザ プレイス(その場所を覚える)
あるお店に行った時、その店を覚えておきたいという場合。そのお店のNFCステーションにタッチすることで、その場所が記憶される。これはGoogleの既存のサービスである「スター」を利用したもの。
デスクトップPCでスターをつけるという行為を、NFCステーションにタッチをするということが代替している。
星にタッチすることで、じぶんのブックマークに追加。

②クチコミ
タッチした後にユーザーがレビューなどを書けるようにしたもの。

③クーポン
これはユーザーが2回タッチする必要があるもの。
1回目は初来店時。この時にNFCステーションにタッチすると次回使えるクーポンが貰える。そして、次回来店時に
またタッチすることで初めてクーポンの利用ができるもの。これは常連(顧客)向け。簡単で導入しやすい。

ここまでは、「店舗」でのアクション例。

「場所」で行うアクションというものにNFCを使ってみても面白い。

その例として仙台で行ったプロジェクトを紹介。

※こちらのプロジェクト。

「ピンに聞いてみよう!」Google プレイスと Android を使ったデジタルサイネージを仙台で展開中 – Google Japan Developer Relations Blog

お店に行く前にボイスサーチを行って情報を調べる。これはAndroid端末に接続されていて、画面に情報(店の情報・行き方)が表示される。ユーザーは自分のFelicaなどに対応した携帯でNFCステーションにタッチすることで、この情報を自分のモバイル端末で持ち帰ることができる。

このようにすることで、「案内所」の情報をモバイルで持ち運ぶことができるようになる。

これは色々な用途に応用可能で。

例えば、お客様に来て欲しいレストランがクーポンを発行。ユーザーにクーポンを取得して貰って実際に来店して貰う。これを店舗で使用して貰うことでクーポンが効率的に運用されたことが分かる。

ここまでが。「物理的な場所でのアクション」での使用例。

次に「オンラインサーチ」においての使用例。

ユーザーは、とある場所でモバイル検索をする。すると、検索結果(地図)にその地域周辺の「特別なクーポン」が
表示される。ユーザーはクーポンを取得し、お店に行く。お店のNFC端末にタッチしてクーポンを有効にする。

この一連の流れは、モバイルに繋がっているので、無理なく導入できる。

これらの方法で、インターネット上のWEBリンクを物理世界でのWEBリンクに繋げることができる。

これらの技術を実現するための「ハードウェア」について。

Smart Tag(スマートタグ)

「NFCモジュール」「マイクロコントローラー」「バッテリー」の3つのパーツで構成されている。

「NFCモジュール」が端末と通信する。

「マイクロコントローラー」はいわゆる「マイコン」

「バッテリー」は充電式。

「Smart Tag」の仕組みはNFCにタッチする度に一つ一つ新しいURLを作る。これらには全て電子署名がされている。URLを作るたびに電子署名する。一回しか使えないURL。

この仕組でユーザーを個別に計測出来るようになる。

非常に簡単に作れる。

スライドの物は普通に買える物で「ソニー」製。

Felica対NFCについての論争がよくあるようだが、この「Smart Tag」はFelicaにもNFCにも両方使える。

「マイコン」は自動車なんかでも使われているので非常に信頼性が高い。これで全てを制御する。

しかも簡単に作れる。だけど、柔軟性が高い。

現在2種類の「Smart Tag」を作っている。

一つ目は「シンプルで簡単に作れるけど、かっこ良くない」もの。ボタンっぽく見せてる。これは先程の店舗の「リメンバー ザ プレイス」で使った星型端末の中に入っている。

二つ目は、「スタイリッシュなデザインが特徴で、持ち運び可能」なもの。これはレストランなどで店員がテーブルに持って行き、お会計に使ったり、レビューを書いてもらったり。

「ソフトウェア」について。

セキュリティについては特に考慮していないものになっていて、シンプルに作った。

使える端末については、スライドで「Galaxy Nexus(Android4.0)」「Nexus S(Android2.3)」「日本のAndroid・ガラケー(おサイフケータイ)」が表示されていた。

ガラケーにうけてた。

ピア・ツー・ピアの通信が必要。

ご存知の通り我々はオープン。

オープンにするのは、私たちだけが優れてアイデアを持っているとは限らないから。

このソフトウェアについても、今後オープンソースとして公開する。既に許可も出ている。

ハードウェアの公開についてはまだ決まってない。

Apache Licenseで公開。Apacheなので商用もOK。

今月(3月)中には公開する予定。

今後のことなどについて詳しくはこちらを見てくれとのこと。

Google Open Source Blog

GoogleのNFCについての取り組み

①スタンダード
NFCフォラームの主要なメンバー。SNEPの推進。

②デバイス
NFCプロトコルを適した形でモバイルデバイスとして提供。また、そのNFCの入ったモバイルデバイスを世界に広く推している。
NFCは日本ではFelicaで認知されてるけど、ヨーロッパではまだまだ。新たなマーケットになっている。
Galaxy Nexusなどで認知が進み、新しいユーザーを獲得している。
NFCはICS(アイスクリームサンドウィッチ)の重要なパーツになっている。
今後はAndroidビームなどのスマートフォン対スマートフォンが加速。

③プラットフォーム・アプリケーション
Google ウォレットやオファー・ペイメントを指す。

NFC is the Missing Link

今私達が持っているスマートフォンは数年前のデスクトップPCに匹敵するスペック。

また、スマートフォンは常にインターネットと繋がっている。

ネットに繋がっていることで、検索やアプリなど様々なサービスが使える。=クラウドに繋がっている。

銀行のATMや店舗でのレジ(一例)もネット(クラウド)に繋がっている。

スマトーフォンのクラウドと、レジのスマトーフォンはクラウド同士なので、繋げることが可能。

しかし、レジとスマートフォンというものは現在繋げられない。

この「Missing Link」を埋めるのが「NFC」と考えている。

NFCはシンプルなプロトコル。

NFCがこの「Missing Link」を埋めることでプロトコルが完成する。

NFCでネットの世界と、現実世界を繋げる。

これが「Online to Offline」

最後に

聴講してみてのまとめ。

企業(店)はユーザーに有益な情報を提供することで顧客=売上が生まれる。その有益な情報を提供するにはユーザーの情報を取得する必要がある。現在も取得する方法はあるけど、新しい方法として「NFC」を使う。

というのがGoogleの考えるNFCの形だと思う。

そして、インターネット上の行動情報の全てをインデックスしてるであろうGoogleなので、次は現実世界の行動情報をインデックスしたいというところなのかな?でも、取得する方法さえ確立できれば、私たちユーザーにとっても有益な情報を生み出すことができそうなのもGoogleなんだろうなとも思います。

しかし、NFCを使ってユーザーの現実世界の行動情報を取得したいということですが、今回あげられたNFCの利用例で普及するかは疑問。

Googleのパイロットプロジェクトのくだりで、①リメンバー ザ プレイス②クチコミ③クーポンというのがありました。

③のクーポンは行けると思います。なぜならわかりやすいから。

ユーザーにとってのメリットがわかりやすい。「安くなるorお得になる」というメリットに直結してるから、慣れないNFCも使ってみようという気にもなる。

しかし、②クチコミ。

これはNFCにタッチしないとができないなんてのは、ユーザーにとってのメリットがまったく見えてこない。かなり難しいのではないでしょうか。

このNFCでのクチコミを使ってもらう為の策としてはレビューしてくれたらクーポンを贈るとかでしょうか?それでも、慣れないNFC、そこまでしてやるでしょうか?一回はお試しでやってみても継続的に使うというのは難しい気がします。

まぁ、なんにせよNFCが「代替」できるというだけではダメなのでしょう。「NFCでなきゃダメ」ってものがでてこないと。でも、私の頭では「NFCでなきゃダメ」ってものは今のところ思い浮かびません。

しかし、「代替」という部分を強化するということで1案。

「電子マネー」ありますね。

「電子マネー」もお金を「代替」するものです。

所詮「代替」するものでありながらも、その手軽に使えるということや、細かい買い物であればサイフいらずというような「利便性」で実際の「お金」を上回るパフォーマンスを持っているためこれだけ普及しています。

この「代替」でありながらも本来のものより「上回る」ということが大事なのかと。

例えば①のリメンバー ザ プレイスという機能に関して、タッチする「だけ」でチェックインできる。

このタッチする「だけ」という「利便性」を押し出すことでリメンバー ザ プレイスにも普及があり得るかもしれません。

とか、以上あーだこーだ考えた結果。

とりあえず、試さないと始まらん( ̄^ ̄)

実際に使ってみないことには良いか、悪いかもわかんないですよねw

前から決めていたことですが、iPhoneからAndroidに乗り換えてみよーかなと考えてます。候補としては今回の講演のスライドにも上がっていたGalaxy Nexusかな。あとはNFC搭載モデルか。ま、それはまた別の記事で。

この記事が「リテールテック」と「NFC & Smart WORLD」に来れなかった人。または、これから行こうと考えている人の参考にでもなれば幸いです。

最後までお読み頂きましてありがとうございましたm(_ _)m

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